日常的にバイクや自動車を運転しているので、いつかは交通事故を起こさないか心配だという人は、定期的に筋トレを行ってください。
普段から筋力を鍛えておく事で、もし交通事故が起きてしまっても、筋肉や神経へのダメージを軽減する事が可能です。
交通事故対策やリハビリとして最適な、トレーニングのやり方をいくつか紹介します。
運動をしない日々を過ごしていると、首の筋肉が次第に衰えてしまい、首が衝撃に弱くなりかねません。首の筋肉を十分に鍛えておけば、むちうちなどの交通事故に付き物の症状も防ぐことが出来、痛みに悩まされにくくなります。
多くの神経が通っている部位なので、首の筋肉が弱った状態で交通事故に遭うと、後遺症なども残りやすくなるので注意が必要です。首の横側と後ろ側を支える、僧帽筋という筋肉が弱っている時ほど、交通事故のダメージを受けやすくなってしまいます。
肩こりが発生しやすい人は、僧帽筋が弱っている事が多いですから、日頃から筋トレを行ってください。首の筋肉が増えると交通事故のダメージを軽減できるだけでなく、引き締まった見た目をアピールしやすくなるのも利点です。
二重アゴなども解消されやすくなるので、太って見える顔立ちに悩まされている方々も、首を鍛えてみる事をおすすめします。
間違った筋トレのやり方を続けてしまうと、身体に余計な負担をかけてしまったり、神経にダメージを与えたりする事もありえるので注意が必要です。むちうち対策のために首の筋肉を鍛えたいのであれば、おでこに手を当てながら行う筋トレを実践してみてください。
おでこに手を当てた状態で頭を押し、その力に逆らうように頭を前に押し出すように力を入れると、首の筋肉に全体的に力を入れられます。アイソメトリックと呼ばれる運動法で、筋肉に力を入れたままにする時間を長くする事で、激しい運動を行わずに筋肉を刺激する事が可能です。
頭の位置が変わらないようにアイソメトリックを続けると、首の神経に負担をかけにくくなります。首が痛い状態では無理に運動をせずに、まずは首の状態を良くするために病院などで検査を受けてください。
バイクに乗った状態で交通事故に遭ってしまうと、肩を地面などに強くぶつけてしまい、しばらく肩を動かせない状態になりがちです。怪我を治療している間に肩の筋肉が弱ってしまい、肩こりなどの症状に悩まされやすくなったり、肩や腕に痺れが起きる事もありえます。
交通事故が原因で肩が弱ってしまった際にも、筋トレを行う事でリハビリを効率的に進めてください。三角筋と肩甲下筋の両方を鍛える事で、肩の動きを改善できます。懸垂などの運動は特に効果的で、三角筋と肩甲下筋を同時に刺激する事が可能です。
腕の広げ方には注意が必要で、懸垂をしている最中の腕の広げ方次第で、負荷をかけられる筋肉が変化します。肩を鍛えるために懸垂を行うのであれば、肩幅よりも少し広くなるように腕を広げた状態で、身体を持ち上げてください。
足を骨折するほどダメージの大きい交通事故に遭うと、しばらくは思ったように身体を動かせなくて、全身の筋肉が弱ってしまいます。歩行も苦労する状態が続いた際には、股関節の周囲の筋肉が弱っている事に気を付けなければいけません。
股関節が動かしにくくなった状態を放置していると、骨盤の歪みが悪化してしまって、腰の神経を圧迫する事もありえます。交通事故の怪我が完治したにもかかわらず、突然に腰痛が発生してしまったという人は、骨盤の歪みに注意してください。
股関節のストレッチや筋トレを行う事で、交通事故が原因の骨盤の歪みも改善できますから、定期的に股関節のケアを行っておく事をおすすめします。同時にふくらはぎや太もものストレッチも行っておくと、足の筋肉がつりやすくなった状態を改善する事が可能です。
交通事故に遭った時のダメージを最小限に抑えるために、普段から筋トレをしておきたいと考えているのなら、腹筋を鍛える事も忘れないでください。自動車やバイクと衝突してしまった際に、腹筋がクッションになってくれたおかげで、内臓へのダメージを抑える事ができた例も少なくないです。
十分な量の腹筋があれば、交通事故の怪我の治療中に身体が動かせなくなっても、腰痛などの後遺症に悩まされにくくなります。腹筋を鍛えていれば背筋も歪みにくくなり、怪我が完治した後にも背筋が歪まずに、綺麗なボディーラインを保ちやすくなると考えてください。
本人も気付かないような、僅かな背筋の歪みを放置していたせいで、短期間で腰痛が再発してしまう可能性もあります。いつもバイクに乗って移動している人ほど、交通事故に備えて腹筋運動などの筋トレを行って、身体を鍛える必要があるといえます。
「【交通事故数の推移】交通事故は増えている?減っている?その理由とは」
運動を休んでいると身体が弱ってしまうからといって、交通事故の治療中に無理やりに筋トレを行うのは危険です。痛みを感じないからといって、傷口も完治していない状態で筋トレを行うと、再び傷口が開いてしまう事もありえます。
病院や整体クリニックなどで治療を行っているのなら、医師や整体師のアドバイスを受けながら、筋トレを始めるタイミングを決めてください。リハビリ中の筋トレを安全に行うための、テーピングのやり方なども指導してもらえます。
サポーターを活用する事でも、身体に負担をかけずに筋力を鍛えやすくなりますから、自分だけで運動のやり方を決めようとせずに、医師などに助けを求めてください。
身体に負担をかける筋トレを続けていると、交通事故の痛みが再発しそうだと心配な時には、フィットネスジムのマシンを利用してください。フィットネスジムに置かれているマシンであれば、関節にも負担をかけずに筋トレを行いやすいです。
ケーブルを持った状態で身体を動かす、ケーブルマシンなどは腕で体重を支える事になるので、関節にも優しい筋トレができると評価されています。寝転んだ状態で足だけを動かすフィットネスマシンは、腰の痛みも感じにくいのが魅力的です。
トレーナーにアドバイスを求める事で、身体に負担をかけない運動法を教えてもらえますから、交通事故のリハビリ中にフィットネスジムを活用してみてください。